今回は2004年に公開された映画、実写版「サンダーバード」の映像解析です。
ネタバレを含みますので、未視聴の方は十分ご注意ください。
実写版「サンダーバード」は、公開から20年以上たつ映画ですが、実はまだ見ていませんでした。
このサイトを立ち上げる準備をしているときに気が付いて、amazon primeで鑑賞したという次第です。
ですから20年前に見ていたら、今とは違う感想だったでしょう。

それでは本文いきます。
THUNDERBIRDS are GO!
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タイトルからわかる実写版サンダーバード

最初の数分で感じたこと。「これは想像していたリメイク映画とは違う!」
まず冒頭シーン。
シンプルな着色影絵のようなアニメーションで、国際救助隊の概要を簡単に説明。
そして5人の制服姿のトレーシーファミリーの横に並ぶ少年。
「あれ誰?」と考える間もなくおなじみ「5,4,3,2,1」のカウントダウンが始まり、新しくデザインされた機体もそれと重なり、期待が高まっていく。
そして「THUDERBIRDS are GO!」の声のあと、最初に出てきたのは黄色いスクールバス。
一瞬「?」と思うが、よく見ると5人の隊員がはけた後、一人残った少年がスクールバスに乗り込む。
そうか、この少年の話か!というのが最初の驚き。
スクールバスが発車した背景では、サンダーバード1,2,3号が飛び立つ。
ここまでがアバンタイトル。
「THUNDERBIRDS」の文字が画面いっぱいに現れて、おなじみサンダーバードマーチが始まる。
スタッフロールでは、アニメでサンダーバードの機体が活躍していろんな救助をする。
サンダーバードが初めての人にも、国際救助隊はこんな仕事してるんだよというシンプルな説明になっている。
そしてタイトルロール最後に、監督ジョナサン・フレークス。
「おおお、ライカーさんだったのね!」という感動。
SFを知り尽くしている監督だ。
とりあえずここまででニヤリとしてしまう。
そして実写に変わった最初のショットで、カメラは空中から窓を抜けて教室へ入っていく。
そこには中学生のアランが授業を受けている。タイトルで一人残されてスクールバスに乗った少年だ。正確に言うと授業中ぼーっと窓から空を見上げている。
窓から入ってきたカメラとは逆に、心はサンダーバードが飛び回っている空に漂っている。
テロップにWharton Academy Massachusetts。全寮制の私立学校という設定で、アランは14歳。
アランの隣に座っているのが、青縁の大きな眼鏡をかけたどう見ても少年ブレインズ…なのだが、アランよりさらに幼く小学生にすら見える。
え? ブレインズってサンダーバードのメカを設計したんだよね、これブレインズじゃないの?
と、あらすじを追っているときりがないので、この辺にして。
ここまででわかることは、この映画は国際救助隊の活躍する世界ではあるが、時間軸と世界線がオリジナルのサンダーバードとは違う。そして少年たちが主人公の青春映画だということだ。
なのでアランが通っている学校の作りこみもしっかりしている。
制服の胸のワッペンが大きく映り、Wharton Academy Massachusettsの文字も読み取れる。
私は最初、画面に出たテロップを見落として、わざわざワッペンの文字を読んだ。
実際の学校でロケしただけあって、寄宿舎制の学校生活の雰囲気もとてもリアル。
ホグワーツのように、そこを中心に物語が進む空気だ。
なるほど、その線でお話を進めるのね、と、ここまででこの映画の設定を受け入れられないと、あとがしんどいと思う。「オリジナルと違う」で終わってしまう。
私は基本的に、自分の世界観と違うからと言って否定はしない。
まずそこにどんな世界が描かれようとしているかを読み解こうとする。
そんな気持ちで作り手のメッセージを受け取っていくのだ。
おおっ、FAB1が!

まず最初におおっ!と思ったのは、空飛ぶFAB1・ペネロープ号。
トランクが開いてジェットエンジンが出てくる。
オリジナル劇中で水上走行はしていたが空は飛んでいなかった。
実写版を見直してみると、タイトルアニメですでにFAB1は飛び回っている。
前から見ると実際より小ぶりに見えるのは、ロールスロイスのグリルを使えなかったせいもあるだろう。小さめの丸目で可愛らしいデザインだ。
春休みに入ったアランとブレインズもどきの友達を乗せて、南太平洋にあるトレーシー島まで飛ぶ。
そしてトレーシー島に向かって飛んでいるということは、空で何かあるということだ。
さて、何が起こるのか。


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