男子寮物語 第7話「ベビースターラーメン」

「あれ、僕のベビースターラーメン知らない?」アランがギャレーの棚を開けて声を上げた。

「ああ、俺食べたよ」とゴードン。

「でも、ギャレーに入れてたから食べていい分だろ?」

「うん、みんなで食べようと思って入れといたんだけど、ゴードン食べすぎ。昨日1ダース入れといたのに、1個しか残ってない」

「へ? 俺2袋しか食べてないけど」

「じゃ、バージル?」

「いや、おれは‥」

その時、コクピットからミンミンの声が。

「もう、コクピットでお菓子食べないでって言ってるでしょ!」

掃除機をかけながらミンミンが顔を出した。

「床やシートにベビースターラーメンが散乱してるわよ。少なくともこぼしたら自分で掃除しなさい!」

「バージル、犯人はお前か」

「ゆうべ遅くまで点検してて腹減って‥。でも4つしか食ってないけど」

「ワタシは1つね」とミンミン。

「ミンミンも食べたのか」

「ワタシはこぼさないから」

ミンミンは掃除機を持ったまま、ポケットから空袋を取り出した。口を大きく開けて上を向き、袋を逆さにして振ってみせた。

「ほら」

得意そうに笑った。

「でも数が合わない。誰か嘘を言ってるな」

そこへ工具箱を持ったブレインズが現れた。

「こんなことで嘘を言うような人はいないと思いますよ。ちなみに私は2つです」

「何を騒いどるんだね」

「あっ、パパ」ジェフが現れた。

「僕が持ってきたベビースターラーメンが」

「ああ、これか」と、ジェフはポケットから開封したベビースターラーメンを取り出した。

「懐かしくてなあ。上に持って行って酒のつまみにしようかと」

ジェフのズボンのポケットから、もう1個ベビースターラーメンの袋がはみ出していた。

【関連資料】→2号居住区のギャレー

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