海上自衛隊輸送艦「にほんばれ」見学 2号のコンテナドアがあった!

海上自衛隊阪神基地隊へ、新型輸送艦「にほんばれ」を見に行ってきた。
基地イベントのサマーフェスタ2026で、輸送艦「くにさき」とともに一般公開されていたもの。
この輸送艦には、サンダーバード2号のコンテナのようにパカっと開くドアがついているのだ。

いったい実物のメカはどのようになっているのだろう?

輸送艦にほんばれ

にほんばれの全長は約80メートル。サンダーバード2号より少し長いくらいのサイズ感だ。
2025年に就役した海上自衛隊の新型輸送艦。


特徴は、平らな船底で砂浜に乗り上げて船首を開き、運んできた車両を直接上陸させられること。
ビーチングといい、桟橋など港の施設がなくても車両や物資を陸揚げすることができる。
岸壁に船首から接岸して、フェリーのように荷役することも可能だ。

デッキのサイズ感

両側を高い舷側に囲まれたウェルデッキ。
天井がないとはいえ、左右の壁の高さはけっこうあるので、波浪から積載物を守れる。

サンダーバード2号のコンテナよりもやや細長い。
艦の幅は17mなので、サンダーバード2号のコンテナと同じくらいだ。
2号のコンテナはだいたいこんなサイズ感かと想像する。

しかし思っていたより小ぶりな印象だ。

島嶼にすばやく車両や人員を展開するのには、こういう輸送船が多数ある方が有利なのだろう。
工場で生産した車を輸送するわけではないので、1隻で大量に積載できても荷役に時間がかかるようでは意味がない。

国際救助隊の機材運搬も、広域災害ともなると、2号1機では不足するケースも出てくるだろう。
実物を見て考えさせられた。

開く船首とバウ・ランプ

そしてここからがお目当ての船首部分。

まず船首(バウ)が左右に開く。これがバウ・ドア。

そして、サンダーバード2号のコンテナドア同様、
前に向かって倒れるように開くのが、バウ・ランプ。

バウ・ランプの床面を見てほしい。2号といっしょじゃないか!

この滑り止め兼補強の仕様は、劇中ではどうも大雑把に見えていたが
実物もこれなので、サンダーバードのプロップはリアルだったのだ。

左右に開くバウ・ドア構造

これが船首で開いた左のバウ・ドア。

リブ構造、油圧のピストン・シリンダー、配管がよく見える。
ワイヤーと滑車は、バウ・ランプを上げ下ろしするためのもの。

このワイヤーと滑車の機構、2号の模型にも実装しよう。

船首側から見たバウ・ランプ開口部

これが車両の出入口。バウ・ランプのロック機構と配管が良くわかる。

写真では狭そうに見えるが、隊員さんに聞くと、ここをちゃんと10式戦車が通れますとのこと。

ちなみに10式戦車は幅3.24m、全備重量44t。鉄道の在来線では運べない。

ロジスティックスには目的に応じたサイズや重量、いろいろな規格が意味を持ってくる。

今日の見学というか取材はとても参考になった。

サンダーバード2号を作っていなかったら、こんな見方はしなかっただろう。
また機会があれば、実機を見てしくみや運用を学びにこよう。

サンダーバード2号のコンテナ製作記事はこちら

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