何十年と使い続けられることがある航空機や艦船。技術の進歩によってアップデートを受けて、現用として能力を保ち続けることができる。
F-15コックピットの変遷
とりあえず実例を見ていただきたい、F-15のコクピットの変遷をイラスト化したものだ。

左から右へと新しくなっていく。初期はアナログ計器が主体だったが、近代化された機体では大型ディスプレイが中心に据えられている。MFD(Multi-Function Display:多機能ディスプレイ)と呼ばれるもので、必要な情報を選択して表示できる。近年では大型のタッチパネル式ディスプレイも使われるようになっている。
単機能のアナログ計器がたくさん並んでいる状態から、必要な情報を選んでわかりやすく表示するディスプレイに変化している。
しかしすべての操作がディスプレイに集約されているわけではなく、50年間ずっと変わらないものもある。中央の操縦桿や、左側のスロットルレバー、足元のペダル、各種物理スイッチ類だ。情報系は見やすくわかりやすい表示になっていく一方で、操作系は見た目はほとんど変わっていない。
車で言うなら、ハンドルやアクセル・ブレーキのペダル類の操作系はほとんど変わっていないのと同じだ。ただし目に見えない部分では、車のアクセルがエンジンと機械的につながっていないドライブ・バイ・ワイヤであるように、現代の多くの大型飛行機や戦闘機では、電気信号で作動するフライ・バイ・ワイヤが使われている。
ある程度の力が必要な、大きなレバーやハンドルの操作系がいつまでも使われるのは、直感的に操作出来て誤操作が少ないからだ。揺れる機内で、指先操作のタッチパネルや小さなスイッチ類では誤操作の可能性も出てくる。
サンダーバード2号のコクピット

2号のコクピットは、ほとんどが操縦系のシンプルなものだ。
設定資料によると、操縦席左右の白いレバーが各種操作、赤いレバーはキルスイッチとなっている。
実際には劇中では、コンテナ着脱、伸縮脚、VTOL、エンジン出力などいろいろな操作に使われている。
コクピットではバージルがワンオペ状態になることも考慮して、必要な操作をアサインできる多目的レバーとしているのだろう。
アビオニクス中心に改修

工作記事にも掲載したが、操縦系・操作系の操縦桿やレバー類は残し、アナログ計器類をMFD(多機能ディスプレイ)に更新して、アビオニクス(航空電子系)中心の改修とした。
冒頭のF-15の改修例のように、操作系はほとんど変わっていない。
MFDは欲しい情報を選んで表示できるので、救助活動中はこのイラストのようにドローンからの映像やカメラ画像を多数表示する運用は大いに考えられる。
ハンドル型操縦桿に操作パネル
2号の操縦桿は、スティック型でなくハンドル型が特徴だ。大きな航空機らしい堂々たるデザインである。
そしてコクピットはとても広いのだが、それゆえに操縦席からは手が届かない範囲もある。
モニターなら遠くても見えればよいが、手元に物理スイッチが少ないので、ハンドル型操縦桿の中央に操作パネルを設けた。F1マシンのハンドルがモデルだが、機能的にはゲーム機のコントローラーだと思ってもらえばよい。多機能操縦桿:MULTI-FUNCTION CONTROL YOKEと呼ぶことにする。

コンセプトはゲーム機のコントローラーなので、直感的に操作しやすい。ゲームで長年培われたいろいろな操作ロジックが身についているはずだ。
●多機能操縦桿の特徴
・両側に装備されたジョイスティックと、裏面のパドル
・手元に視線を落とさずに操作可能
・操作モードによって各ジョイスティックやパドルに自由に機能がアサインできる
・脱着可能なので、用途や個人に合わせたバリエーションが可能
操作系はほとんど変わっていないと書いたが、実はここでほとんどのことができてしまう。
2号では、本来なら何人かで分担するべき作業をバージル一人でやることが多い。
この改修は、ワンオペ体制の負担を軽減するとともに、将来に向けて様々な発展性も含んでいる。


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