TB2 #07 コクピット窓をレジンで作成

アオシマの超特大サンダーバード2号、この模型を初めて見た時の印象が
「この大きさで窓は開いてないの?」
透明パーツも何もない。浅いくぼみがあって、はいここ塗ってねという状態。

これは、戦闘機のプラモの箱を開けたらキャノピーが胴体と一体成型でしたみたいな衝撃です。

だからせめてここは何とかしよう。それがカスタマイズの手始めでした。

窓抜き

どうやって窓を作るかはおいておいて、とにかくドリルとヤスリで窓を抜いていく。

このモデルは機首部分が短い。おかげであとで内部を作りこむのに苦労することになった。
もうひとつ、コクピット窓が大きいのだ。後で出てくるが尾翼付近も大きめ。
全体に超特大のサイズなのに、デフォルメ感がただよっている。

ただし、こういうことは、模型を半年もいじくりまわして劇中の画像とさんざん見比べたから言えることで、ぱっと見には大きくて立派なサンダーバード2号だ。

それになんといっても50年以上前のプラモデル。野暮なことは言わずにおこう。
この模型がなかったらこのサイトもなかったのだから。

本来なら、こういうキット全体のインプレッションは開封時にやるべきなのだが、これを作り始めたころにはまさかサイトを立ち上げるなど思っておらず、写真も撮っていない。
しかも今回のタイトルはレジンで作成なのに、そのあたりの写真もほとんど無い。

初めて使うレジンの作業に四苦八苦で、写真を撮る余裕もなかったというのが本音だ。

レジン液とUVライト

ちょっと前まではレジンなんて本当に趣味の世界のもので、それもかなり本格的なモデラ―が扱うものだった。

それが今では100均ショップで手軽に買えるものになっていて、しかもモデラ―でもない普通の女子の方がレジンに詳しいという状況になっている。3Dプリンターといい、いい世の中になったものだと年寄りじみた感想を書いておく。

窓をくり抜いたものの、どうやって作るかはしばらく考えていた。

・1枚ずつ透明プラ板を切ってサイズを合わせてはめていく
  → 想像するだけで気が遠くなる。却下。

・大きい透明プラ板を熱で湾曲させて内側からあてる
  → やってみたが甘くなかった。本体と隙間があいてダメ。

・レジンを流し込む
  →少なくとも窓と窓枠の間に隙間ができることはない。やってみるか。THUNDERBIRDS are GO!!

PPで裏打ちしてレジン流し込み試作

くり抜いた穴にレジンを流し込んで窓を作る。写真はプラ板で練習したもの。気泡だらけだ。

レジンの流し込み・硬化・整形

まずPP(ポリプロピレン)シートで裏側に支えを貼り付ける。
レジンは固まってもPPにくっつかない。

PPシートと言うと難しそうだが、書類をはさむクリアファイルのことだ。
表面が滑らかで光沢があり、もっと厚手のPPがあればさらに良い。

図のように胴体内側からPPシートを貼り、レジンが綺麗な平面に流れるようにする。コクピットの窓は曲面に開いているので、一度に全部はできない。

本体とPPシートの間には隙間があるのでレジンが少々流れ込むが、内側は見えないのであまり気にしなくてよい。下の写真は塗装したあとでわかりにくくて申し訳ない。

目標の窓を水平に保ち、そこへ少しずつレジンを流し込む。ひとつの窓全体に均等に流し込むように、針や爪楊枝でならしてやる。

このときに1回で窓の厚み全部は流し込んではいけない。私は2〜3回に分けて流し込んだ。レジンの量が多いと、固まるときの発熱でPPが変形したり気泡が発生したりするからだ。

気泡が入ったら針や爪楊枝で取り除く。時間が経つとある程度は自然に浮いてくるものもある。

硬化の為のUVライトも少し遠めで何回かに分けて照らすか、屋外の日光に当ててやるなどして、様子を見ながらゆっくり固めるのが発熱を少なく押さえるコツ。

2、3回に分けて層を重ねては固めていき、最後に本体とツライチで平面が出来れば理想的。

とは言っても窓の縁は綺麗に仕上げていないと、均一にレジンを流し込むのは難しい。

最後の流し込み後の仕上げは2通り方法がある。

表面張力で少しだけ盛り上がるようにレジンを流し込んだ後、

【A】そのまま固めた後、削って平面を出す。ペーパーの番手を上げていき、コンパウンドを使うなりクリアを塗るなりして仕上げていく。

【B】固める前に上からPPシートを乗せて平らにしてから固める。
きれいな平面はできるが、窓枠から薄くはみ出すので、その処理をどうするかが課題。

いずれにせよプラ板などで十分練習をすることをお勧めする。

とりあえず完成

こうしてなんとか透明な窓に見えるようにはなったが、細かい気泡が残っている。
窓周りのボディもパテで整形しないときたない。

窓を開けて中が見えるようになったので、次はコクピットを作る。

レジン窓にクリアスモークなどを塗ってコクピットを作らないという手もある。

しかしせっかく苦労して窓を作ったので、やはりコクピットを作ることにする。
その後コクピットだけで済まなくなり、どんどん内部を作っていって、遂にはこのサイトを作ることになってしまったのはここだけの話です。

→次回はコクピットを作ります

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