工作記事の「TB2 #17ミサイルを縦置きに」で、ミサイルをオリジナルの設定とは違う縦置きにしたことを書いた。そしてこうも書いた。
「予備のミサイルは搭載していない。そのスペースは居住区にあてた」
私の作っている2号は、TV版の時代から何十年もたって近代化改修を重ねてきた機体、という設定だ。だからオリジナルの劇中と同じものを作ろうとしているわけではない。
しかしカッコいいからと好き勝手に改造しているわけでもない。
Beyond IRの世界観に従って筋を通して改修している。
模型製作のカテゴリーでは、「こういう改修をした」、そしてBeyond IRカテゴリーでは「なぜそうしたのか」を解説するという流れである。
これからの記事では、カテゴリーをまたいで書き進めていくことが多くなるので、セットで読んでいただくとより一層理解が進みます。よろしくお願いします。

オリジナルは少人数・単独行動
オリジナルのTVシリーズの中で、国際救助隊は徹底した秘密主義で、少人数・単独行動が前提だった。これを貫くことで、かなり苦労していたことが劇中でもたびたび描かれている。
しかしこの体制は、よく考えると持続させることが難しい。
秘密を守ろうとするあまり軍に撃墜されかかったり、秘密を盗もうとする者に追いかけ回されたり。
それに、たびたび世界のあちこちに現れて危機を救う活動をしていたら、やがてその存在は人々に知れることになり、活躍すればするほど秘密は薄れていく。
未来は連携へ
人命救助が本来の目的ならば、自らの秘密を守ろうとすることが、やがて自らの足かせとなる。
だからBeyond IRの世界では、もう国際救助隊が実質的に秘密でもなんでもなくなっている状況を描くことにした。人命救助最優先! 国際救助隊は世界各国の救助機関と連携して、一人でも多くの人命を救うことを目的とする。
警察、消防、沿岸警備隊、赤十字、軍。
これらの組織は国際救助隊が設立される前から、世界中で人命救助に尽力していた。
彼らの手に負えない大災害や、到達するのが困難な現場へ、大切な一番乗りとして国際救助隊が自ら駆けつけていたわけだ。
それに加えて秘密主義を徹底していたため、孤軍奮闘を余儀なくされた。
防空・護衛は軍や沿岸警備隊に
現場は自然災害ばかりではない。時にはテロリストや軍備を持った組織が相手のこともある。
2号が積んでいたミサイルはその時のためのものだ。秘密主義の単独行動である限り、自衛のための手段は必要だ。だから空対空や対地攻撃などそれなりの数のミサイルを搭載していた。
しかし、各組織と連携するとなれば、役割分担ができる。
防空・護衛は軍に任せて、国際救助隊は人命救助に専念できる。自衛のための装備は最小限でよい。
これが、近代化改修を受けた私の2号が予備ミサイルを積まなかった理由だ。
浮いたスペースを何に使うか
そして予備ミサイルのスペースは居住区にあてた。
現場での救助任務は、日帰りで終わるとは限らない。劇中では手早く切り上げているシーンばかりだが、現地で地元の組織に活動をつなぐまで、何日もかかることはあるはずだ。そもそも困難地域だから国際救助隊が出動している。
そして国際救助隊の圧倒的なスーパーメカは、実は少人数で救助を成立させる切り札でもあるのだ。
人海戦術など望むべくもない家族経営の組織なので、可能な限り救助以外のことにパワーを使いたくない。というか使えない。軍のように人数もいてすべてを自前で準備できる組織なら、テントを張って宿舎も食事も、なんなら被災者のための風呂まで用意できる。
しかしせいぜい2,3人で出動している彼らにはそんな余力はない。
だからこそ、2号の中で衣食住を完結できる必要があるのだ。
劇中ではまったく描かれていなかったが、少なくともトイレは絶対必要だと思っていた。
それに床に雑魚寝では疲労がたまって活動に支障が出る。食事はどうするんだ?
設定資料を手に入れたら、トイレ・シャワー・ベッドが書かれていてほっとした。
下図中⑩~⑫だ。右端㉙あたりは医療区画。
しかしそれは居住区というには最低限で、大戦中の潜水艦のようだった。

もっと快適な居住区を作って、隊員には救助に専念できるようにしてあげよう。
私が模型でどんな居住区を作っていったか、これから順に記事にしていくので、模型工作カテゴリーもお楽しみに。



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