サンダーバードの機体は救助用だ。しかし防衛用に武器も積んでいる。
機関砲は破壊用に使われることが多いが、2号はミサイルを搭載している。
写真のように機首の屋根のハッチが開いてミサイルランチャーが出てくる。
TV版29話「恐怖の空中ファッションショー」ではこんなミサイルだ。

ハイジャックされた航空機を着陸できなくするために、爆発しないミサイルを脚部に撃つ。これが1発目。2発目は地上の犯人の隠れ家で、これは爆発する。
ミサイルの見た目は同じだが、空対空と対地用の2種類を搭載していることになる。
せっかく機首の屋根部分に開閉可能なハッチを作ったので、これを作ることにした。
ミサイルと言えば
劇中のミサイルを止め絵で改めてみてみると、いろいろな物を利用して作ったのが分かる。
シャーペンとかクリップとか文具類の他にも、撮影用のミニチュアには玩具や日用品など様々なものが流用されている。
劇中のミサイルの形はあまりときめかないので、オリジナルにこだわらずに作ることにした。
ミサイルと言えばサイドワインダーでしょう、ということで3Dプリンターで作ってみた。

発射台のような枠は、スライサーが自動で付けたサポート。オーバーハングがあったり倒れそうな細いものを支えるためのものだ。
サイドワインダーの実物は長さ3m前後。1/200だと15mm程。
プリントしてはみたものの、細くて2号に似合わない気がする。
いろんなミサイルの画像を見て、なんとなく似合いそうな形のものをFusion360で作り直した。


作ったミサイルは大きかった
16mmのミサイルができたが、機首屋根のハッチは長さ20㎜ほど。
このハッチはバージルが滑り台で搭乗する入り口でもある。
さらに後で設定本を見て知ったのだが、同乗者用のエレベーターもこのハッチにアクセスする。
設定ではハッチの下にミサイルとランチャーを収納して、予備のミサイルも積んでいる。
それと、私独自の設定として、このスペースには、たっぷりとした居住区を作る予定なのだ。
劇中にはシャワーやトイレ、機内での食事シーンは出てこないが、設定本には二段ベッドまで書かれている。救助任務が長期に及ぶことも考えられるので当然だろう。
ただし設定の図版では居住区は潜水艦よりも狭いスペースで、とても快適には見えない。
ただでさえこの超特大2号は機首が短いのに、潜水艦のようにミサイルの上に寝るのか?
このときの私は、それならミサイルを半分くらいのサイズにすればいい、とは思わずに
「そうだ、ミサイルを立てて積めば良い!」となってしまった。
3Dプリンターでランチャーも作る
どうやってミサイルを縦に積むか。
艦船のようなVLS(垂直発射装置)を思いついた。
VLSは、現代の戦闘用艦船に装備されている、ミサイルを垂直に収めた箱。箱がそのまま発射装置になっており、個別に蓋が開いてミサイルが飛んでいく。
しかし、本物のVLSのようにキャニスターから発射すると、高熱で居住区に影響がありそうだ。
そこで今回は収納専用のキャニスターとし、ランチャーでミサイルを機外に展開したあと、オリジナルと同じように水平発射する方式にした。だからVLS(Vertical Launch System)ではない。
ということで、これを形にするためにFusion360でランチャーを設計する。

図で左側に埋め込まれた円柱部分は、まわりとの間に隙間があけてある。
可動部分もセットにして同時に出来上がるのが3Dプリンターのひとつの特技だ。
右側の穴にはプラ棒を差し込む。従来ならドリルで穴開け作業をするところだ。
スリットにはミサイルを取り付けるパイロンを接着する。これはプラ板で凸型に切り抜く。

キャニスターを作る
3Dプリンターで作ったトラスとプラ板で、ミサイルランチャーの収まる箱を作る。

プラパイプ、プラ棒でランチャーを上下させるシリンダーを作って1階床に接着。
こうやってできたのが下の写真。コンテナ側から写したもので、実際はここに隔壁があるからこんな景色は見えない。

シリンダーの中にはグリスを塗って、ぬるーっと上下するようにしてある。

収納すると指でつまめないので、ランチャー上部に真鍮線で取っ手をつけた。これをピンセットでつまんで引き出す。
予備のミサイルは搭載していない。そのスペースは居住区にあてた。
これで防衛できるのかという運用思想と、未来の国際救助隊の体制については、別カテゴリーで詳しく考察しているので、興味のある方はそちらをどうぞ。

次回からいよいよ居住区の工事に移る。
予備ミサイルを降ろしてまで確保する居住区とは、いったいどんなものなのか、ご期待ください。


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