この模型を作り始めて最初の頃に、窓を開けたからコクピットも必要だと、簡単に作っていた。
シートや操縦桿は自作したが、計器類はディアゴスティーニ版の画像を紙に印刷して貼り付けただけ。
あれから半年近くたって、居住区にはオペレーションテーブルとモニターが設置され、さすがに旧式のコクピットとつり合いが取れなくなってきた。そこでアビオニクスを中心に近代化改修をした。
改修後

工作としては、現行航空機のグラスコックピット画像を紙に印刷して貼り付けただけ。
操縦桿やレバーなどの物理操作系は、あえてそのまま残してある。
搭乗者席は3Dプリンターで作り直した。
左舷側の搭乗者席が起こしてあるのは、その下にある非常口へのアクセスを表している。
ハッチを開けると折り畳み・伸縮式のハシゴが階下のホイストデッキ中2階へ延びる構造とした。
右舷側は座席とハッチはオフセットされている。抗堪性がどうのとか深い意味はなく、成り行きで工作してセンターがずれただけ。
改修前

比較のために改修前も並べておく。こちらは基本的に劇中のコクピットそのまま。シンプルなものだ。改修後も操縦そのものの操作系は変わっておらず、計器やモニター類の情報量が圧倒的に増えている。
搭乗者席はオリジナルにならって2人がけのソファのようなシートにしていた。
この頃は座席や操作レバー類はすべて手作り。3Dプリンターはまだなかった。
改修の方針
この改修ではコクピット全体を新造することはせず、古い2号の操作思想を残したまま、情報処理系だけ現代化した。
2号の操縦はバージル一人に任されている。大型の航空機ならコクピットには操縦席が2つ並んでいるが、2号では単座だ。後ろに搭乗者席があるが単なる客席に過ぎず、そこで何か操作を担当している様子はない。
そしてバージルは操縦だけではなく、時には救助機器の操作も同時に行っている。2,3人の同行者がいる場合もあるが、コンテナなど機器の方に行ってしまうと、実質バージルのワンオペ状態だ。
だから、救助対象者や周囲の状況から視線を外さなければ操作ができないようでは困る。
操縦桿や各種レバー、物理スイッチを残しているのはそのためだ。タッチパネルは操作するときに手元を見なければならず、手探りができない。
国際救助隊の機材もシステムも、極端に少ない人数で稼働することを大前提にしている。
現場に向かうのは、地上にいる兄弟4人にミンミン、ブレインズを加えた最大6人。
だから副操縦士の席がないワンオペ・コクピットも、必然から生まれたものだ。
もう一人、そこに座っていられる余裕がないのだ。
Beyond IRが描く未来の国際救助隊は、一人でも多くの人を助けるために、人員や組織、機材も含めて拡大化していく。だからいつまでもバージルのワンオペで2号を動かしているわけにはいかない。
いずれは人員が増えていくにしても、その過渡期にはもっと効率的に救助を行うシステムが必要だ。
その手始めとして、居住区のオペレーション・テーブルを設置した。
そこで何をどう運用していくかは、別記事で詳しく考察することにする。
そしてオペレーション・テーブルがフルに稼働するその先には、コクピットの全面改修も待っている。いずれは全く新しい形のコクピットをお見せする時がくるだろう。


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