劇中のEVAスーツとスラスター
5号、3号は宇宙船なので、EVA:船外活動する機会もある。
第16話「にせ者にご注意」では、推進ユニットを背負って米軍の衛星の修理でEVAを行うシーンがある。
この時は推進ユニットが誤動作して吹き飛ばされ、飛行士が宇宙空間に漂ってしまう。それをアランとスコットが3号で救助するのだが、救助シーンそのものは割愛されている。

劇中で搭乗した推進ユニットはとても小さく、酸素も3時間以上もつということで優秀なのだが、誤動作でいきなり強力に噴射するのは困る。よく見るとノズルはスプレー缶の噴射口のように見える。強力なはずだ。
第31話 「宇宙放送局の危機」ではこんなシーンが見られる。

軽快そうな宇宙服だけでなく、大きなバックパックも背負っていない。被救助者の胸の装置は16話とほぼ同じ。
私が考えなくても、劇中世界では日々改良型が更新されていくだろうが、宇宙服とともにスラスターの改修バージョンと安全な運用を考えてみることにした。
改修型EVAスーツ

銀色の細身のスーツと小型の装置類というコンセプトは引き継いでデザインを考えた。
特に胸の小型ボンベは妙にそそるものがあるので、そのまま残した。
背中の生命維持装置も小型にしている。劇中のコンパクトさで3時間以上の容量なので、8時間とした。
追加装備は灯火とカメラ類。ヘルメットのバイザー内側にはHUDで各種情報が投影されている。
EVA支援ドローン
そしてスラスターだが、背中に共通規格のジョイントを設けて、自律ドローンでもあるものを考えた。
上の基本EVAスーツは生命維持装置だけだが、ドローンと生命維持装置が合体したものも装着できる。

宇宙飛行士自身が操縦できるのはもちろんだが、3号や5号の周囲では、AIが状況を判断して自律して動く。それが改修の大きな目的のひとつである。
劇中のように命綱を外した状態で本船から離れてしまったら、自律帰還機能が働く。たとえ飛行士が意識を失っても、安全にエアロックまで戻る。
共通規格のジョイントを採用したことで、飛行士だけでなく軽貨物やツールボックスも運ぶことができる。船外の保守・点検用に、普段から自律して宇宙船のまわりを巡回していたりもする。
MSのようなプロペラントタンクは、推進剤だけでなく酸素の増設タンクとしても使用できるが、酸素容量は標準で8時間なので、それ以上の連続勤務は身体的に負担となるため望ましくない。どうしても必要なら、休憩としていったん船内に戻るべきである。
現実には中国の宇宙飛行士が9時間6分というのが最長記録だそうだ。
EVA支援ドローンの運用を考えていたら、パンフレット1枚では足りなくなったので、もう1枚追加しておく。

これは、船外で通常の生命維持装置(PLSS)とEVA支援ドローンを交換する際の運用を示す。
エアロックに戻ってこなくても、船外で一人で交換できる。
外したPLSSが漂っていってしまわないように、船外での着脱は支援ドローンが補助する。
図中Aにステーション外部ホルダーがあるが、ドローンも同じジョイントを使用するので、ドローンの充電や酸素・推進剤補充ポイントともなる
EVAの安全規定
5号では基本的にワンオペ状態が長いので、その期間のEVAは禁止となっている。安全優先のために、勤務交代のときなど複数の人員が搭乗しているときに限られている。
そのため、ロボットアームやドローンが通常の保守点検を行っている。
1名勤務でEVAを行うのは、3号の到着を待てない緊急事態に限られる。
EVA支援ドローンの自律帰還機能も、単独EVAを可能にするための装備ではない。あくまで、万一の際に飛行士を生還させるための最後の安全装置である。


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